「老後資金と年金」
こんにちは! 伊藤伸哉です。
前回の記事では、年金制度の最新動向と「国の制度は最低限のセーフティネット」というお話をお届けしました。
今回は、多くの方が気になる「じゃあ、私たちの老後資金って、具体的にいくら必要なの? 年金だけで足りるの?」という疑問に、具体的に踏み込んでいきます。漠然とした不安を「安心」に変えましょう!
「平均」は当てにならない! まずはあなたの「今」を知る
よく「老後には〇〇万円必要」なんて話を聞きますよね。でも、総務省の家計調査にある「平均」の数字は、実はあまり当てになりません。生活水準や家族構成は人それぞれ。月26万円あれば十分な人もいれば、足りない人もいます。
だから、まずはあなた自身の「今の月の支出」を把握することが、最初のステップです。
- おおよそで大丈夫!
- 「固定費」(家賃、ローン、保険料など)と「変動費」(食費、娯楽費など)に分けて考えると見やすいですよ。
- 一番手軽なのは、通帳記帳。クレジットカード払いも最終的には口座から引き落とされるので、通帳を見ればOKです!
家計の中で特に大きな支出になりがちなのは、以下の項目です。
・住居費(ローン・家賃・固定資産税など)
・食費
・教育費(お子様の学費・仕送りなど)
・医療費・保険料
・自動車関連費
あなたの年金、働き方。未来の「収入」を予測する!
今の支出が分かったら、次は未来の収入を予測してみましょう。
- 年金の見込額を確認!
- 毎年届く「ねんきん定期便」以外に、**「ねんきんネット」**でも具体的な年金見込額を確認できます。ぜひ試してみてください。
- 毎年届く「ねんきん定期便」以外に、**「ねんきんネット」**でも具体的な年金見込額を確認できます。ぜひ試してみてください。
- 65歳以降も働く?
- 「同じ職場で続けられる?」「その時の収入は?」など、職場で確認してみましょう。
- ただし、65歳以上の求人は「思った以上に少ない」のが現実です。
- **「自分しかできない特殊技能や経験」**を今のうちから明確にしておくことが、これからの時代を生き抜くカギになります。
- 実際、私の知人には、現役時代の1/5の収入で働き続けたり、全く違う職種に挑戦して収入がさらに減ったけれど長く働き続けた、という方もいます。
未来の「お金の年表」で不安を「安心」に変える!
これが一番大切なステップかもしれません。
収入と支出の予測ができたら、それを1年ごとの「お金の年表(ライフプランシミュレーション)」にしてみましょう。
この年表を作る最大のメリットは…
- 「老後にいくら必要か」がほぼ正確に見える!
- 「あといくら貯めればいいか」が明確になる!
- 「どんな生活になりそうか」「どんな働き方が良いか」の輪郭がハッキリする!
これによって、今まで漠然としていた「老後のお金」への不安が、かなり解消されるはずです。
どうやって作るの?
- 自分で作る:シンプルなものならエクセルでも作成できます。
- プロに相談!:最も簡単で確実なのは、ファイナンシャルプランナー(FP)に相談することです。専門ツールを使って、あなただけのライフプランを一緒に作り上げます。
未来の安心へ、私と一緒に最初の一歩を踏み出しませんか?
老後のお金は、一人で考えると不安になりますよね。
私は「人のために火をともせば・我がまへ明らかなるがごとし」という言葉を胸に、皆さんの「幸せで豊かで安心できる未来」を応援したいと思っています。
「自分の場合はどうしたらいいの?」「どこから始めれば?」そう感じたら、ぜひ一度、私にご相談ください。難しいお話も、絵で描くように分かりやすく、あなたに合った最適なプランを一緒に見つけていきましょう。
次回は、今回の続きで「老後資金をどうやって増やしていくか」についてお話しします。お楽しみに!

FPコンパスファイナンシャルプランナー
1981年2月生(うお座)/神奈川県出身/東京造形大学デザイン科卒
1男1女の父/趣味:ランニング(月200km)登山、料理、筋トレ、社会人サッカー所属
印刷会社でデザイナーとして11年勤務。その後ソニー生命で5年、生命保険を取扱う。
2018年妻の病(がん)をきっかけに山形へ。経済的・精神的不安定な時に、頼れるのは国の社会保障と自分の蓄え、そして人のつながりだと痛感。この経験を活かし、困ったときに頼れる、困らない「しくみ」と「保障」を提供し続けます。
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