【注意】誤給油のリスクと保険の適用範囲について
近年、ガソリンスタンドでの「誤給油」トラブルが増えています。特に ディーゼル車にガソリンを入れてしまうケース が多く、エンジンに深刻なダメージを与えることがあります。今回は、誤給油が起きたときにどの保険が使えるのか、使えないのかを整理しました。
目次
ディーゼル車にガソリンを入れてしまったら?
①エンジンを動かしてしまった場合
- ガソリンがエンジン内部に回り、 燃料系やエンジン本体が故障 します。
- 修理には数十万円以上かかることも珍しくありません。
- しかし残念ながら、自動車保険(車両保険を含む)ではカバーされません。
→「誤給油による故障」は免責事項として扱われるため、修理費用は全額自己負担です。
②エンジンを動かさなかった場合
- タンク内の燃料を抜き取り、清掃するだけで済みます。
- 数万円程度で済むケースが多いですが、これもやはり 自己負担。
- ただし、動かさなかった分だけ修理費用は安くなる のが大きなポイントです。
すぐにやるべき対応
誤給油に気づいたら…
- 絶対にエンジンをかけない!
→動かしてしまうと高額修理に直結します。 - 保険会社に連絡し、ロードサービスを依頼
- 多くの自動車保険には、レッカー移動サービスが含まれています。
- 指定工場までのレッカー費用は無料になるケースがほとんど。
- さらに、契約内容によっては「帰宅費用」や「代車費用」も補償されます。
レギュラー車に軽油を入れてしまった場合も同じ
逆に、レギュラーガソリン車に軽油を入れてしまった場合も状況は同じです。
- エンジンを回せば故障し、修理は自己負担。
- 動かさなければ燃料抜き取りのみで済む。
- レッカーは保険のロードサービスを利用できる。
まとめ
- 修理代は保険適用外 → 全額自己負担
- 動かさなければ安く済む
- レッカー・帰宅費用は保険でカバーされる場合が多い
誤給油は誰にでも起こりうるミスですが、対応次第で損害額は大きく変わります。
「もし間違えたら絶対に動かさず、まず保険会社に連絡」――これを覚えておくことが大切です。

FPコンパスファイナンシャルプランナー
1981年2月生(うお座)/神奈川県出身/東京造形大学デザイン科卒
1男1女の父/趣味:ランニング(月200km)登山、料理、筋トレ、社会人サッカー所属
印刷会社でデザイナーとして11年勤務。その後ソニー生命で5年、生命保険を取扱う。
2018年妻の病(がん)をきっかけに山形へ。経済的・精神的不安定な時に、頼れるのは国の社会保障と自分の蓄え、そして人のつながりだと痛感。この経験を活かし、困ったときに頼れる、困らない「しくみ」と「保障」を提供し続けます。
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